調停の申し立てってびっくりするぐらい面倒なんです。
初めて聞く単語も多いし、あと特に私は必要書類の集め方がよくわからず、めちゃくちゃ時間がかかってしまいました。
今回は調停には興味があるけどどうやって申し立てるのかわからない!という方向けに必要書類の集め方についてまとめました!
円満調停とは
夫婦が円満な関係でなくなった場合には,円満な夫婦関係を回復するための話合いをする場として,家庭裁判所の調停手続を利用することができます。
調停手続では,当事者双方から事情を聞き,夫婦関係が円満でなくなった原因はどこにあるのか,
その原因を各当事者がどのように努力して正すようにすれば夫婦関係が改善していくか等,
解決案を提示したり,解決のために必要な助言をする形で進められます。引用:裁判所ウェブサイト

離婚調停との違い
調停の正式名称は「夫婦関係調整調停」
申し立て人が、どちらを希望しているか?ということだけで、実は離婚調停と円満調停の中身に違いはありません。
必要な書類も同じです。
調停のここがスゴイ
- 同居している夫婦でも申し立て可能!
- 離婚した方がいいかどうか迷っている場合でも利用可能!
- 円満調停から離婚調停に切り替わってもOK!逆も然り
- 申し立てにかかる費用は3,000円以下!!!
- 第三者からの中立な意見とアドバイスがもらえる
調停の申し立て先
相手方の居住地近く(管轄の)の家庭裁判所に申し立てます。
参考>>>全国の裁判所リスト
調停に必要な書類の集め方



- 夫婦関係調整申立書 3部
- 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)1部
※3ヶ月以内に発行したもの
※後述の年金分割が必要な人は2部 - 連絡先等の届出書
- 年金分割のための情報通知書
- その他
あったほうがいい書類 事実説明書等
1,夫婦関係調整申立書
裁判所のホームページからダウンロードすることができるので印刷して記入しましょう。
ダウンロード>>>夫婦関係調整申立書
裁判所用、相手用、そして自分用の控えとして3部用意しましょう。
裁判所用と相手用の2部を郵送します。
相手方と自分用はコピーでOKです。
相手方に自分の現住所を知られたくない場合は申立書に記載はせず、各家庭裁判所に記載方法を問い合わせてください。
2,夫婦の戸籍謄本
(全部事項証明書)



- 市区町村役場に行く場合
本籍地にある役所でしか手続きできないので要注意。
用意するものは印鑑と本人確認書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カードなど写真つきのもの)の2つです。
手数料として1通450円がかかります。
代理人でも手続きは可能です。その際は委任状が必要になります。
テンプレートは決まっていないので、必要事項が載っていればなんでもOKです。
※委任者本人が自著(署名)して押印してください。
参考>>>委任状テンプレート
- 郵送で取り寄せる場合
本籍地が遠い場合は、郵送で取り寄せることが可能です。
用意するものは、請求書、本人確認書類のコピー、手数料(定額小為替※2を郵便局で用意する)切手を貼った返信用封筒、委任状(代理人が請求する場合のみ)です。
現金を定額小為替証書に換えて送付する送金方法
合計手数料分の定額小為替を郵便局の貯金窓口・ゆうちょ銀行で購入ができます。申請書類に同封してください。
普通郵便の場合は4日~1週間かかるので、お急ぎの方は速達便を利用しましょう。
- コンビニ交付の場合
コンビニ交付を導入している市区町村であれば、コンビニで発行も可能です。
お住まいの市区町村が対応しているかどうかは下記から確認できます。
参考>>>コンビニ交付が出来る市区町村
3,連絡先等の届出書
裁判所があなた宛に書類を送付したり連絡をする際の書類の送付場所と平日昼間の連絡先を記入します。
申立書に書いた住所と同じ場合でもこの届出書は必要になりますので、忘れず準備してください。
ダウンロード>>>連絡先等の届書
4,年金分割のための情報通知書
夫が支払ってきた厚生年金保険料を夫婦の共有財産として分割する制度が「年金分割」です。相手方に年金分割を求める場合には情報通知書が必要になります。
問い合わせ先



会社員であれば年金事務所、公務員であれば各共済組合になります。
参考>>>全国の年金事務所一覧
参考>>>全国市町村職員共済組合連合会
書類が来るまでにかかる日数は1週間ほど公務員だと1ヶ月ほどかかるそうなので、先に着手しておきたいですね。
必要な書類
- 年金分割のための情報提供請求書※1
- 請求者本人の国民年金手帳、年金手帳または基礎年金番号通知書
- 婚姻期間を確認できるもの(戸籍謄本もしくは抄本)
- 事実婚の場合はそれを明らかに出来る書類(世帯全員の住民票の写しなど)
- 国民年金第3号被保険者加入期間証明書
以上の書類を添えて、年金事務所または各共済組合に提出してください。
年金分割のための情報提供請求書は記入がややこしいため、各窓口でスタッフに聞きながら書くとスムーズです。
ダウンロード>>>年金分割のための情報提供請求書
5,あったほうがいい書類
お子さんがいる方のみ
調停を進める上で参考にされるものです。
整理して話すのが苦手な方は作成してみましょう。
調停に必要な費用
- 収入印紙代 1,200円分
- 郵便切手代(連絡用) 約1,200円



収入印紙
収入印紙は、夫婦関係調整申立書に貼り付ける用です。郵便局にて購入できます。
収入印紙はコンビニでも買えますが、1000円の収入印紙は売っていない事がほとんどです。コンビニに購入する場合は200円の収入印紙が6枚分必要ということになります。
郵便切手
関係者に書類を送るために使われます。
種類と枚数は申し立てされる家庭裁判所へ確認してください。ウェブサイトに載っている場合もあります。
100円×1枚、82円×10枚、52円×2枚、20円×8枚、10円×10枚、1円×10枚
ウェブサイトに載っていなければ、裁判所に直接電話すれば教えてもらえます。
電話で聞く場合は、切手の種類が多いので片手にメモ用紙を忘れずに。
参考>>全国の裁判所リスト
最後に
ざっと読んだだけでも、書類集め大変そう!と思われる方が多いのではないでしょうか?
しかし、調停員さんは多くの事例をこなすプロ。きっといいアドバイスが得られるはず。書類作成は大変ですがぜひ挑戦してみてください。
あなたの夫婦関係がいい方向に進みますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました!